Global Moms Network (グローバル・ママ・ネットワーク)は「世界のどこにいても自分の能力を開花させ、逞しく生きていけるような子どもを育てたい」という意欲を持ち、身近な問題(ローカル)と同様に地球規模の課題(グローバル)にも関心を持っているようなお母さんたちのためのネットワークです。「これからの時代の子育て、教育」というテーマについて、
より包括的かつリアルな問題提起・貢献を行っていきます。

GMNマンスリー(第1回)

Kick Off Event
グローバルな視点で
これからの時代の「子育て」と「教育」を考えるネットワーク

  • 日時:2011年6月26日(日)
  • 会場:東京プリンスホテル 1F (芝公園) 東京都港区芝公園3-3-1
  • 時間:13:30~17:00
  • 主催:一般財団法人International Women’s Club JAPAN (IWCJ)

開催概要

「育ての目指すところ」という点について共通のビジョンを持つ仲間が集まり、「子どもの育ちに必要なものはなに?」「わたしたち母親には何ができる?」という問いに対し、議論を重ねてきました。キックオフ・イベントでは、こうした問いへの「ファイナルアンサー」ではなく、「今現在の見解、思い」を、そして、共通の問題意識を持つママがつながり、共に考え、学び、行動する「場」としてのGMNのコンセプトを発表しました。

ご挨拶:
今、世界でおきていること、子どもたちを取り巻く環境は?

竹村真紀子 (IWCJ 代表理事)

■グローバル・ママ・ネットワークとは?
「世界のどこにいても自分の能力を開花させ、
 逞しく生きていけるような子どもを育てたい
 という意欲を持ち、
 グローバルなマインドを持って子どもの未来を考え、子育てを行う
 ママたちのためのネットワーク」です。

■いま、世界で起きていることは?
①グローバリゼーション3.0化
 個人が世界中の個人を相手に競争を繰り広げる世界
②日本の衰退
 2011年IMD (International Institute for Management Development)
 世界競争力ランキングで26位
③アメリカ中心時代の終焉→多極化
 イスラム社会の人口増と民主化、BRICS等

■子どもたちをとりまく環境は?
世界が近くなっているのにどんどん内向きになっています。



■子どもたちのためにすべきことは?



キックオフ・スピーチ
これからの時代を生き抜く子どもたちに必要な力とは?

大崎麻子 (ジェンダー/開発専門家。元UNDP職員、IWCJ理事)

世界情勢は変化し続け、日本もその変化と無縁ではいられない。子育てのゴールは、「子どもが自分の力で生きていけるようにすること」。これからは「日本国内でも、世界のどこでも生きていける人」「変化に適応し、どこにいても自分の活動の場を見つけ、能力を発揮していける人」が目指すところではないか。

そのために必要なのは、
「人間力」=
  自分の頭で考え、判断し、行動できる人間。自分と他者の違いを認め、
  多様性を尊重し、その上で自分の良さを発揮できる人間。
  社会の一員としての自覚がある人間
「専門力」=
  職業人としての人生を充実させるために必要な力・専門力。
  目指す領域によって必要な知識、スキル、語学。子どもの持って生まれた
  才能・特質・関心に沿って見極める)ではないか。

親にできるのは、子どもが持って生まれた力を伸ばすための「環境づくり」と「サポート」。必要なのは、
「観察眼」
 (=子どもの特質、向き不向き、強み弱み、関心ことをよく観察する)
「忍耐力」
 (成長のスピードはひとりひとり違うので、「忍」の一文字)
「客観的な視点」
 (=一歩引いて、子どものこと、子どもを取り巻く環境、
  親としての自分を見ること)

また、「環境づくり」で必要なのは、「情報収集力」「リテラシー(物事を多角的にとらえ、読み解く力)」「行動力」。しかし、それを一人でやるのは大変。It takes a village(=アフリカの格言。子育ては村全体で、という意味)の精神で、共に考え、学び、つながり、行動する「場」をGMNとして作れないかと考えている。

「グローバル人材の育成」について、あらゆる文脈で、色々な政策・教育法が議論されている。大学の国際化や留学の奨励、企業のグローバル人材育成など。しかし、グローバル人材としてのコンピテンシーやスキルが生きてくるためには、それ以前の「育み」(自尊心やチャレンジ精神、健康な心と身体)が必要不可欠ではないか。

子育てや教育は年齢ごとに分断できるものではなく、連続性のあるもの。発達の各段階の専門家や教育者はいるし、メソドロジーもあるが、子どもの「育ちのプロセス」に全面的に関わっているのが「親」であることには変わりない。それは、私たちにとっても学びのプロセス。子育ては喜びに満ちているが、不安も多い。それを皆で共有しつつ、共に学び、行動することで、ひとりでも多くの「世界のどこでも生きていける、たくましい子ども」を増やしていきましょう!


プレゼンテーション 
各ステージの子どもの育ち~ママの視点から~

乳幼児期: 
小さな「できた!」と「ホンモノ」体験の積み重ねが、生きる力の土台を作る

小野寺愛 (ピースボート子どもの家 代表)

小学生:
ディズニーゼーション。大人と子どもが楽しい環境からGlobalな意識を育む

竹村真紀子

中高生:
子育ての卒業試験、巣立ちに向けた仮免許

大崎麻子

大学生:
できることから始めよう!世界と日本、そして自分たち

小野日子 (外務省(国別開発協力第二課長))

ママの繋がりが世界を変える!

小野美智代 (国際協力NGOジョイセフ 広報チーフ)

ブログでの紹介記事

Little Ambassadors (竹村真紀子、IWCJ)

船乗り日記 (小野寺愛、ピースボート子どもの家)

ママになっても新幹線通勤続行中!ジョイセフ ミッチのブログ (小野美智代、ジョイセフ)




■2016年2月GMN予定:
2月7日(日)13:30-15:30
【テーマ】世界のどこででも生きて行ける子どもを育てるために、今、親としてどう在るか?
【スピーカーおよびモデレーター】GMNコアメンバー
【会場】東京タワー横 Star Rise Tower



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