Global Moms Network (グローバル・ママ・ネットワーク)は「世界のどこにいても自分の能力を開花させ、逞しく生きていけるような子どもを育てたい」という意欲を持ち、身近な問題(ローカル)と同様に地球規模の課題(グローバル)にも関心を持っているようなお母さんたちのためのネットワークです。「これからの時代の子育て、教育」というテーマについて、
より包括的かつリアルな問題提起・貢献を行っていきます。

グローバル人材の育成に必要なママの視点

刻一刻と進展するグローバル化に伴い、日本社会は急激に変化しています。国際競争力の強化という観点から「グローバルに活躍できる人材の育成」「多様性を重んじ、バランスのとれた教育の拡充」が急務であると認識されるようになりました。企業は経営戦略としてグローバル人材の確保や育成に舵を切り、大学は国際化を進め、政府も海外への留学生を増やすための策を講じています。

しかし、これらの議論には、子どもの身近にいて人格・価値観の形成に大きな影響を与える「母親」の視点は入っていません。「語学力」「問題解決能力」「コミュニケーション能力」のようなスキルの習得は確かに重要ですが、それらが生きてくるのは「自尊心とアイデンティティ」「多様性の理解と受容」「他者への共感性」といった土台があればこそ、です。その土台を築く上で、大きな役割を担っているのが母親をはじめとする家族や地域の人々です。

さらに、今般の東日本大震災とそれに続く原発事故は、子どもの安全・健康を守るために必要な心構えやリテラシーとは?これからの時代を生き抜く子どもたちのための子育てや教育のあり方とは?これから日本は、他国とどう関わり共存していくのか?といった命題を改めて私たちに投げかけています。

コアメンバーについて


大崎麻子 (おおさき・あさこ)

ジェンダー/開発専門家。大学院在学中に長男(16歳)を出産。UNDP(国連開発計画)NY本部でジェンダーと女性のエンパワーメントを担当し、世界各地で多くのプロジェクトに携わる。在職中に長女(9歳)を出産。産休明けには娘をおぶって5カ国に出張。退職・帰国後、フリーの専門家として、国際機関やNGOで活動中。関西学院大学と聖心女子大学では「ジェンダー論」を教える。「女性も男性も同じように、持って生まれた可能性を開花させられるような国・社会づくりと教育」がライフワーク。港区男女平等参画推進委員やPTA役員などの地域活動も。
Twitter Icon@akosaki75
Blog Icon子育てブログ:http://blog.goo.ne.jp/akoko227/
大崎麻子公式サイト:www.asako-osaki.net

小野日子(おの・ひかりこ)

国際交流基金総務部長。11歳男児(小5)の母。
戦争体験のある両親の下で育ち、広島への修学旅行を通じて、平和のために何かしたいという思いから、海外生活の経験もないまま外務省へ。地球温暖化等の地球環境問題や途上国への開発協力(保健や教育、ジェンダーといった分野毎の政策立案の経験を経て、アフガニスタンやバングラデシュ、ハイチ等の支援に尽力)に取り組む。近年は、日本の文化や魅力を世界に発信する、広報文化外交(パブリックディプロマシー)を担当。ママ副広報官として首相官邸で奮闘した2年間を経て、2014年夏、国際交流基金へ。文化交流や海外での日本語教育のサポート等を通じ、「日本の友人をふやし、世界とハッピーな関係をつくる」(基金ミッション)ことを目指す。夫は外務省同期。ワシントンの日本大使館勤務時に現地で出産。好きなもの
は子供の笑顔と寝顔、お茶室でのひととき、ジョギング、そして旅(ローカルフードの食べ歩き)。
Twitter Icon@HikarikoOno

小野美智代(おの・みちよ)

妊産婦と女性を守る国際協力NGO ジョイセフの広報。3才の娘と同い年の夫の3人家族。98年より大学のジェンダーフォーラムの立ち上げや、地方行政の男女共同参画条例づくりに携わる。03年ジョイセフ勤務。05年事実婚を機に静岡県三島市に転居。妊娠〜出産を経て、日本の母子保健の手厚さと優れた助産技術を体感し、ジョイセフ復帰を決意。育休中、母親として、我が子にいのちの誕生の素晴らしさ、リプロダクティブ・ヘルスを伝えていくことの重要性を痛感し、誕生学®アドバイザーの認定資格を取得。職場復帰後すぐ広報グループが新設され初のグループ長に就く。
Twitter Icon@micchi_JOICFP
Blog Iconミッチの公私混同ブログ:http://joimicchi.exblog.jp/

小野寺愛(おのでら・あい)

「ピースボート子どもの家」 代表、サーファー、3歳と1歳の二人の女の子の母。
ピースボートの企画コーディネーターとして地球を6周する中で出会ったテーマ、子ども・太平洋・持続可能な社会作りを中心に、国内外で数百のイベントをプロデュースする。現在は、世界初の洋上モンテッソーリ保育園「ピースボート子どもの家」にて「平和は子 どもからはじまる」を実践中。地元・逗子では仲間とともに「海のようちえん」を立ち上げ、子どもたちのSense of Wonderを応援している。著書に「紛争、貧困、環境破壊をなくすために世界の子どもたちが語った20のヒント」(合同出版)など。
Twitter Icon@aionodera
Blog Iconブログ「船乗り日記」:http://ameblo.jp/sunday0106

狩野 みき(かの・みき)

慶應義塾大学、聖心女子大学、ビジネス・ブレークスルー大学講師。慶應義塾大学法学部卒、慶應義塾大学大学院博士課程修了。20年にわたって英語とクリティカル・シンキングをベースとした「考える力」を大学にて教える。「正解は一つじゃなくたっていい、ひとりひとりが一生懸命考えることが大事」をモットーとした「考えるプログラム」は好評を博している。著書に「世界のエリートが学んできた 『自分で考える力』の授業」(日本実業出版社、近日刊行予定)「女性の英会話完全自習ブック」(アルク)「知られざる英会話のスキル20」(DHC)「プログレッシブ英和中辞典」(小学館) など多数。2児の母。ウェブサイト www.thinkaid.jp

木村麻紀(きむら・まき)

環境と健康を重視したライフスタイルを指すLOHAS(ロハス)について、ジャーナリストとしては初めて日本の媒体で本格的に取り上げて以来、地球環境の持続可能性を重視したビジネスやライフスタイルを分野横断的に取材し続けている。 時事通信社記者を経てフリー。ドイツ、米国での取材活動、米コロンビア大学経営大学院客員研究員などを経て、環境とCSRと志のビジネス情報誌「オルタナ」副編集長に。
2008年に男の子を出産。最近の関心事は「『生きるように働く』ための場づくり」と「(どんな環境でも生きて行ける)人育て」。著書に 「ロハス・ワールドリポート―人と環境を大切にする生き方-」(ソトコト新書、木楽舎)、「ドイツビールおいしさの原点 −バイエルンに学ぶ地産地消 −」(学芸出版社)。編著に「「社会的責任学入門〜環境危機時代に適応する7つの教養〜」(東北大学出版会)など。

治部れんげ (じぶ・れんげ)

経済誌記者。2006年より1年間、ミシガン大学フルブライト客員研究員として、アメリカ男性の家事育児参加とそれが妻のキャリアに与える影響について文献調査とインタビューを行い、英文リポート "How American Men's Participation in Housework and Childcare Affects Wives' Careers" と著書『稼ぐ妻・育てる夫:夫婦の戦略的役割交換 アメリカ人52人のワーク・ライフ・バランス』(勁草書房)にまとめた。33歳で息子(現在3歳)、37歳で娘(同0歳)を出産。20代を会社人間として過ごした経験と反省を踏まえ、希望する人は、若いうちに出産し仕事も続けられる社会をつくりたいと考えている。

菅谷明子(すがや・あきこ)

在米ジャーナリスト、ハーバード大学ニーマン・ジャーナリズムフェロー
6歳と4歳のボストン生まれの二女の母。
ニューズウイーク日本版、経済産業研究所(RIETI)などを経て現職。
「個人が持つ力を最大限に引き出し、それを繋ぐことで社会を潤すこと」に関心。
現在は、ソーシャルメディア時代のジャーナリズムとメディアリテラシーが研究テーマ。
Harvard とMITのある大学街Cambridge在住。良く寝る赤ちゃんを連れて、講演等に参加したことも。日米の言語習得、文化理解、自己肯定力の強い子にすべく、日々の子育てに奮闘中。
Twitter Icon@AkikoSugaya
Blog Icon子育てブログ:http://blog.goo.ne.jp/akikosugaya
Blog Icon仕事ブログ:http://blog.goo.ne.jp/akikojournal

高田亜樹(たかだ・あき)

ニューヨーク在住、デザイナー・起業家。11歳の息子と6歳の娘の母。
日英の大学院で国際人権法・政治学を専攻後、日本政府国連代表部専門調査員として勤務。出産を機に、FIT(ファッション工科大学)にてデザインを学び、起業。子供時代に米・英で10年過ごした帰国子女。夫がアンゴラ赴任中に当地を訪れ、貧困・紛争・劣悪な衛生状況の中での暮らしに触れ、世界観が変わる。子供たちには、世界中どこでも生きていけるたくましさと柔軟性、知性と優しさを身に着けてほしいと願う。
Blog IconNYバッグ職人日記:http://oktak.exblog.jp/
OKTAK  http://www.oktak.com/

藤村美里(ふじむら・みさと)

TVディレクター。都立国分寺高校、早稲田大学卒業後、テレビ局に入社。情報報道番組、ドキュメンタリー番組などの制作に携わる。
2008年に女児を出産し、その後は児童虐待や周産期医療、不妊治療など女性・母親が関わる分野を中心に取材。
2013年より生活のベースをタイ・バンコクに移す。英国系のインターナショナルスクールに通う娘がひとり。
最近では、海外教育についても取材、発信を続けている。
日経DUALなどで、働く母のインタビュー動画や海外育児のコラムも連載中


吉田穂波(よしだ・ほなみ)

札幌市生まれ。幼少時はテキサス州ヒューストンで育つ。三重大学医学部医学科卒業後、聖路加国際病院で産婦人科レジデントおよびフェローを修了。名古屋大学医学系大学院博士課程を3年間で飛び級修了し、医学博士号取得。卒業後はドイツ連邦共和国フランクフルト市で産婦人科臨床研修。第一子を出産後、ロンドンでGP(General Practitioner家庭医)の研修を受け、帰国後は東京のウィミンズ・ウェルネス銀座クリニックで日本の女性総合外来の立ち上げに尽力。第三子出産直後に夫と3歳、1歳、生後一カ月の子供を連れて渡米し、ハーバード公衆衛生大学院で公衆衛生修士号取得。統計学・臨床疫学のスキルを学んだほか、世界の女性のワーク・ライフ・バランス、及び、女性のリーダーシップ、ネットワーキング、セルフ-エスティーム(自己尊厳観)の引き出し方、メディアコミュニケーション、栄養疫学、ハーバード流交渉術を学ぶ。卒業後はボストンで第四子を出産し、ハーバードのリサーチ・フェローとして日米を行き来している。東日本大震災後は産婦人科医、助産師、家庭医のメンバーと被災地妊産婦支援プロジェクトを立ち上げた。Child Research Netの「被災地レポート」日経メディカルオンラインの「子育てしながらハーバード留学!」日経BP「Ecomom」、日本医事新報「考えてみませんか?働くこと、楽しむこと」連載中。共訳書に医学書の「感染症Emergency(南江堂出版)」「肥満の疫学(名古屋大学出版会)」がある

竹村真紀子(たけむら・まきこ)

IWC-JAPAN代表理事・ IWC-ASIA理事 兼 事務局長。大阪商工会議所主催のPWA(段取り力)検定など検定プログラムの企画会社代表を務めたのち、2009年にInternational Women's Club JAPANを設立。日韓中を中心にグローバルマインドをもつ家族で構成される俱楽部を運営し、アジア圏でのビジネスマッチングを推進するとともに、次世代がアジア人としてグローバルに活躍できるよう、現在40カ国以上の駐日大使館の協力を得て、子供向けにリトルアンバサダー・プログラムを開催。2013年にはヒーローズエデュテイメント株式会社(代表:秋沢志篤)取締役に就任。日本を代表するヒーロー達による子供向けプログラムの海外展開を企画・推進。国際機関で海外人向けの「日本のビジネスマナー」研修を担当。東洋経済ONLINEでは、「日本人が知らないグローバル接待の作法」を連載中。
Twitter Icon@IWCJ
Blog Iconブログ:http://ameblo.jp/littleambassadors/